建築パース制作について
イメージスケッチ・手描き風パースで街づくり


建築パースで独立して、今年(平成23年9月)で15年を迎えることに
なります。その15年のうちほとんどが試行錯誤の連続で、やっとココ
最近になって方向性が定まってきた感じです。
(才能のない私はコツコツ努力するしかないのですが、時々努力す
る方向を間違える・・・。)

この15年の間に、手描きからCGまでいろいろとパースを制作してき
ましたが、今後はすべての作業をデジタルで下書きから着色するま
で、手描きのあたたかさを活かした手描き風CG・イメージスケッチを
制作していきたいと思っています。
この方法が一番自分に合っているし、建築物を創り上げていくという
プロジェクトには、もっともっとスケッチを利用してのキャッチボールが
必要なのではと思っています。
(通常のCGも依頼があれば、これまで通り制作致します。)

最近では政府が日本への観光客を増やそうと力を入れていますが、
また訪れたいと思える街並みが日本にどれくらいあるのだろう?
(現状は、街並みも人の心も美しい国と呼ぶに相応しいだろうか?)

せっかくの美しい風景を、建築物が台無しにしていたり、ひとつひとつ
の建物は素晴しいのに、全体でみるとバラバラで騒然とした街並み。

又、見栄えはいいのに息が詰まりそうで、暮らしにくそうな街。
景観だけでも問題山積みで、何時になれば解決できるのか・・・。
しかし、何年掛かっても少しずつでも、その土地に合った街づくりをしていかなければ・・・。そのためにもイメージの
広がるスケッチは有効だし、私でも貢献できるのではと思っています。
スケッチなら建物だけでなく造園や
ガーデニングの風景でも違和感無く描けますし、時間・予算にあわせて融通
利く
イメージスケッチは街づくりの絵としてはうってつけだと思っています。

これからのプレゼンでは、PCハードやソフトの性能が上がり益々フォトリアルな思わず写真か?と思うようなパース
や、それを手描きっぽくフィルタをかけたパースが増えていくでしょう。
しかし、プランが固まるまでのプレゼンにおいては、
イメージの広がりとコストパフォーマンスではフォトリアルCGやPC
プログラムによる手書き風スケッチより、人間の感性で描かれたパースの方が効果的であると思っています。

そこで、手描きとCGの長所を活かしたパース(それを世間ではハイブリッドパースと言うそうな)やペイントソフトという
画材ででPC上で手描きの表現を取入れたパースをもっと活用していただければと思っています。
そして、建物が完成した後も観賞用にしていただけるような、味わい深いアートとしてのパースの制作にも力を入
れて
いきたいと只今奮闘中であります。


結局は、仕事のタイプや納期・コストによってスケッチ風・CG・フォトリアルCGと使い分ける事が重要だと思います。
又、これからはもっと設計の方がCGを制作されていくでしょうし、その制作されたものに人物や植栽をパース製作者
が描き込んでいくという関係も増えていくでしょう。
私は、設計とパースと両方の経験があるので、いろんなかたちで協力できると確信しております。
(と、いろいろ書いてきて、そんな理屈こねてる暇があったら、『おっ』と思われるようなモノを描け!との心の声が)


最後となりましたが、東日本大震災により被災されました方々に、心よりお見舞い申し上げます。
地震だけでなく、高温多湿で自然災害の多いこの国の風土の中で、自分がこれからの街づくりにどのような貢献を
していけるのか、これからも今まで以上に精進して頑張ってまいります。



                                    平成18年12月(平成23年7月、改訂)    奥野 克典



追伸:私が目標とする建築画家の一人カルロス・ディニーズを紹介します。
(カルロス・ディニーズについて詳しくはこちら参照)
この方の建築プロジェクトへの関わり方は大変素晴しく、自分も見習って精進していかなければと思う。

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